クラウドソーシングで食えるか

以前ランサーズ経由で受注を受けることができたって記事を書いたけど、実際続けていって食っていけるようになるのかとか、その辺について考察。


>まず結論

もちろん、食っている人はいるっぽい。成功報酬単価の高いWebサイト構築とか、ECサイト構築とかをプロジェクト方式で採用されている人とかは主婦でもなんでも食えてると思う。新しい働き方としては、全然アリだと思う。


ただ、僕みたいなシロウトというか、今まで製作会社で実績を積んでいたわけではない人たちにとっては、ほぼほぼ無理だというのが結論です。ほんと、ヒマな時にコンペ出してみて、運が良ければ小遣いがもらえる程度かなという実感です。


>時間対効果が極めて低い

シロウトがクラウドソーシングを活用する上で一番ネックになってくるデメリットとしては、時間対効果の問題がある。当然のことながら、何時間もかけてデザインを組んだところで、採用されなければ1円にもならない。


実際どれだけ素晴らしいデザインを提案しても、顔の見えないクライアントの好みの問題なので、的中率は安定的ではない。だから、もし食えたとしても相当な数を提案しなきゃいけないし、その分長時間PCにかじりつくことになる。生産性や効率で考えると、最悪だ。


>クライアントの仕事が雑

気持ちはわかる。が、クライアントの依頼内容はやっぱりかなり質が低い。何をイメージしていて、どの辺で折り合いをつけるのか、さっぱりわからない。ロゴとか、写真データをホームページから引っ張ってくれとかいう人がほとんどだが、解像度という概念はないのだろうか。。


そうすると、何が問題なのかというとやはり、時間対効果に結びつく。ストライクゾーンがわからない状態でボールを投げるのは、当たり前だけど的中率が低い。要するに、これからデザインに取り掛かろうという際の、時間的リスクになる。


僕が採用されたデザインも、自分で言うのもあれだけど別に、一番よかったわけじゃない。クライアントが気に入っただけだ。そんなの、提案段階では全然わからない。当選したときは、「え?まじ?」って感じだった。


>考察と、クラウドソーシングの今後

僕個人としては、やはり自分独自のパイプから仕事をもらった方がいいと思っている。まぁそこのハードルが高いからクラウドソーシングするんだろうけど……。ただ、やっぱり効率はかなり悪い。


多分サービスの提供者側からすると、発注に対して同数以上の提案があり、発注1件に対して幾つ提案があろうが、1件だけ当選が出ればサービス自体の利益構造に影響は無い。だから、落選したランサーに対して何かインセンティブを求めたって無駄だろう。それをしてしまうと、提案の質が下がり、適当なものを大量に提案する人が増えてしまうし。


でもそうすると、優秀なデザイナーは独自のクライアントを持つし、僕らはモチベーションを失う。5〜10件提案して、1件当選するかどうかなんてアホらしくてやってられない。


クラウドソーシングは中堅デザイナー同士の仕事の奪い合いになって、クライアントはどうだか知らないが、ランサーは次第に疲弊していくと思う。


サービスの提供者が一番恐れるべき事態は発注が無くなることだと思うけど、もちろんランサーが元気じゃなきゃ成り立たないし、そもそもサービスのコンセプトというか、ビジョンとしてはランサーに向いていたはずなので、せっかく新しい仕組みを実現したのだから、今度はユーザーのマネジメントをするフェーズに来るのではないでしょうか。





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